Articles

  • 1 week ago | japan.10magazine.com | Atsuko Tatsuta

    国内外で絶大な人気を誇る作家・川上未映子が彼女らしい独自の視点で、世界における新たな創造の中心地として急速に進化している現在の“東京”について、10 マガジンだけに特別な想いを語ってくれた。 芥川賞作家・川上未映子は、デビュー以来女性の妊娠や出産・生理といった身体性を自在に表現する作家として高い評価を受け、多くの読者に支持されてきた。傑作長編『夏物語』の主人公は大阪の下町出身、東京在住の作家だが、川上自身も大阪に生まれ、現在は東京・世田谷を拠点に創作活動を続ける。 「東京って一枚岩じゃないと感じますね。私は住宅地に住んでいて、都心の繁華街にもそれほど行かないのですが、例えば年齢や経済力によっても東京の映り方は違うと思います。若くて体力のある20~30代までは楽しい街かもしれないし、でも、つらい人にとっては非情なまでに過酷。もう逃げ出したいと思う人もいると思う。さらに、お金があればなんとでもなるという意味では、怠惰な街だな、とも思います」...

  • 2 weeks ago | wired.jp | Atsuko Tatsuta

    『パラサイト 半地下の家族』によって「非英語映画で初のアカデミー賞作品賞を受賞」という快挙を成し遂げたポン・ジュノの最新作『ミッキー17』は、エドワード・アシュトンのSF小説を大胆に脚色したポン・ジュノらしいSFヒューマンドラマだ。 AI、人体複製、使い捨て労働、そして“魂”の所在を巡る根源的な問い。テクノロジーに支配されゆく未来と、なおそこに生きる人間の愚かさ、優しさ、そしてしぶとさ。フィルモグラフィーにおいて、社会性とジャンル映画の融合という点では、『グエムル-漢江の怪物-』や『オクジャ/okja』の系譜に位置づけられるであろうこのストーリーをなぜ、いま映画化したのか? 来日したポン・ジュノ監督に聞いた。 ──『ミッキー17』は大変刺激的で楽しめる作品でした。まさにポン・ジュノ監督らしい色彩に満ちたSFでありながら、古典的とも言えるテーマが複層的に織り込まれているように感じました。原作で描かれたクローン、人体再生、そして存在の循環。つまり「自己とは何か?」といったSFにおける存在論的なテーマに、監督はどのように共鳴され、どのようなかたちで映画表現として昇華されたのでしょうか?...

  • 1 month ago | wired.jp | Atsuko Tatsuta

    いま最も注目すべき映画作家のひとりであるメキシコ出身のミシェル・フランコ。2000年代に登場し、瞬く間に映画界を席巻した“メキシコの三羽烏”ことアルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロがいずれも還暦を超えるなか、偉大な先達の影響を受けながらも、自らの道を開拓しているのが彼だ。 実際、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のグランプリを受賞した『父の秘密』(12年)以来、『ある終焉』(15年)では同映画祭コンペティション部門で脚本賞、『母という名の女』(17年)では「ある視点」部門審査員賞、『ニューオーダー』(20年)はヴェネツィア国際映画祭監督賞(銀獅子賞)を受賞するなど、国際映画祭で高い評価を得てきた。23年のヴェネチア映画祭でワールド・プレミアされた『あの歌を憶えている』は、ピーター・サースガードに男優賞をもたらしている。 過去のトラウマに苛まれながらも健気に生きる13歳の娘をもつシングルマザー・シルヴィア(ジェシカ・チャステイン)と若年性認知症で記憶を失っていく苦しみを抱える男ソール。...

  • Dec 8, 2024 | vogue.co.jp | Atsuko Tatsuta |Yaka Matsumoto

    稀代のフィルムメーカーたちが若手育成をサポート 「CHANEL AND CINEMA―TOKYO LIGHTS」は、シャネルが3名のフィルムメーカー(あるいはフィルムメーカーの卵)を選出し、ショートフィルムの制作・発表をサポートすることで、新しいフィルムメーカーを発掘するというサステナブルな取り組みだ。今回の2日間にわたるマスタークラスとワークショップへの参加は、その選考にあたっての応募資格の条件になっているという。 是枝監督を中心に西川美和監督、俳優の役所広司、安藤サクラ、そしてシャネルのアンバサダーでもある俳優のティルダ・スウィントンを講師に迎えたマスタークラスとワークショップは、若手フィルムメーカーたちにとって、時代の最先端で活躍する映画人たちと直に触れ合う特別な時間であり、大きな学びとなったはずだ。...

  • Dec 5, 2024 | vogue.co.jp | Atsuko Tatsuta |Yaka Matsumoto

    大ヒット映画『ワンダー 君は太陽』(2017年)で主人公オギーをいじめて退学処分になった少年ジュリアン──『ホワイトバードはじまりのワンダー』は、そのジュリアンの祖母サラを巡る物語だ。パリで画家として成功したサラは、人生で迷子になった孫に向かって、これまで話したことのない子ども時代の体験を話して聞かせる。それは、ナチス占領下の1942年のフランスでユダヤ人のサラの身に起こった悲痛な出来事であるとともに、かけがえのない人との出会いと絆、思いやりについてのストーリーだった。 孫を正しい道へと導こうと自らの秘話を語る思慮深く寛大な祖母サラを演じたのは、オスカー 俳優ヘレン・ミレン。79歳を迎える今も第一線で活躍し続けているイギリス出身の大女優が、本作に込めた思いを語ってくれた。 ──本作はコロナ禍によって制作・公開が遅れましたが、世界中で「分断」が起こっている今こそ、まさに多くの人に観てもらいたい映画のように思います。 この映画は 4 年ほど前に作ったのですが、いろいろなことがあって公開がストップしてしまいました。...

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