Tomoko Hasegawa

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Articles

AIによる監視社会を描いたドラマ「コンコルディア」で、製作総指揮のフランク・ドルジャーが伝えたかったメッセージ

Dec 20, 2024 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

世界のエンターテインメント業界に影響力をもつクリエイターとして、名前が挙がるプロデューサーのひとりであるフランク・ドルジャー。これまでにエミー賞や英国アカデミー賞（BAFTA）の受賞作を数多く手がけてきた人物だ。なかでも彼が第2章から最終章の全8シリーズの製作と製作総指揮を務めた「ゲーム・オブ・スローンズ」は、世界で最も視聴されたドラマとして知られるばかりでなく、各国に“時代劇ブーム”までもたらしている。そんな彼が手がけた最新作のドラマ「コンコルディア／Concordia」で選んだテーマは、人工知能（AI）が監視するコミュニティだった。物語の舞台は、監視カメラと AI に生活のすべてをモニタリングされた「コンコルディア」と呼ばれる町。AIという題材はいかにも現代的だが、もともとドルジャーはAIに興味をもっていたわけではなかったという。むしろ突き詰めたかった題材は、人々を結びつける「コミュニティ」とは何なのかという、その定義に関するものだった。...
SNS発で世界へ。imaseが語る“新しいシティポップ”のつくり方

Sep 6, 2024 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

自宅で歌う動画をTikTokに投稿して注目されたことをきっかけに、2021年12月にメジャーデビューした23歳の日本人シンガーソングライター、imase。代表曲「NIGHT DANCER」もSNSで人気に火が付くなど、国内外での人気を語る際にソーシャルメディアとは切っても切れない関係にある。「NIGHT DANCER」の全世界累計再生数は80億回を超え、Spotifyの公式チャート「バイラルトップ50」では31カ国でランクインした。いまや日本のZ世代アーティストの筆頭格として、活躍の場は広がるばかりだ。そんなimaseが、アーティスト活動3年目にして初の海外単独ツアーをアジアで開催した。6月のバンコクから始まり、香港、クアラルンプール、上海、ソウル、台北と2カ月間にわたって海外活動に力を入れたのだ。韓国の大手エンターテイメント企業HYBEが韓国・仁川で6月に主催した「2024 Weverse Con Festival」では、日本を代表するアーティストのひとりとしてYOASOBIと名を連ねてライブを敢行した。...
Netflix版『シティーハンター』、その世界的ヒットの必然

Jun 5, 2024 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

1985年から91年にかけて『週刊少年ジャンプ』に連載された北条司の漫画「シティーハンター」。ボディガードや人探し、さらには殺しの依頼まで引き受けるスイーパー（始末屋）の冴羽獠が主人公のハードボイルドとコメディが絶妙に組み合わさった作品として人気を博し、87年に始まったテレビアニメは4シリーズまで続くヒット作となった。こうして80〜90年代のポップアイコンとしてのイメージを確固たるものにしたシティーハンターの人気は、いまも色あせることはない。2023年に公開された劇場版アニメは興行収入10億円超えを記録したほどだ。しかも、国境と文化を超えて支持される作品であることが、Netflix製作の実写映画版『シティーハンター』で改めて証明された。4月25日にNetflixで全世界配信されるやいなや、公式「週間グローバルTOP10（非英語映画）」（4/22〜28）で初登場1位を記録し、これまでにフランス、韓国、香港、ブラジルを含む世界50の国と地域で週間TOP10入りを果たしている。日本国内でも「日本の週間TOP10（映画）」で3週連続の首位を達成した。実写化する“意味”を徹底追求...
Netflix日本発のドラマ「忍びの家」、米国人監督が描いたアイデンティティと家族をめぐる物語の舞台裏

Apr 26, 2024 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

忍者ドラマ「忍びの家 House of Ninjas」が結果を出すまで、長くはかからなかった。2024年2月15日にNetflixで全世界配信されてからわずか数日で、世界92の国と地域でNetflix週間グローバルTOP10（非英語シリーズ）のトップ10入りを果たし、配信2週目で1位に上り詰めたのだ。この成績は、原作のない完全オリジナルストーリーのNetflix日本発ドラマシリーズとしては、過去最高となる。その後も配信開始から4週連続で週間グローバル「TOP10（非英語シリーズ）」にランクインし続けた。世界的な成功の立役者のひとりが、脚本と監督を担当した米国人のデイヴ・ボイルだ。本作でエグゼクティブ・プロデューサーを務めた俳優で主演の賀来賢人が立ち上げを4月3日に発表した映像制作会社、SIGNAL181の共同創業者でもある。...
Careful selection of forest types in afforestation can increase carbon sequestration by 25% without compromising sustainability - Communications Earth & Environment

Mar 31, 2024 | nature.com | Tomoko Hasegawa |Shinichiro Fujimori |Akihiko Ito

AbstractAfforestation is a major carbon dioxide removal technology but can negatively affect food and land systems. Here, we used an integrated assessment model to quantitatively demonstrate how the selection of forest type to use in afforestation could increase global carbon sequestration without compromising global food and land sustainability.
Netflixで日本発の世界ヒットを連発した立役者、坂本和隆が考えるコンテンツづくりの現在とこれから

Feb 9, 2024 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

日本発のNetflixオリジナル作品がグローバルで評価される事例が増えている。シーズン3の制作が進められている「今際の国のアリス」はこれまで視聴された時間は2億時間超えと日本発の作品としては最高記録をつくり、12月に全世界配信された初の実写版「幽☆遊☆白書」はNetflix週間グローバルTOP10（非英語シリーズ）で初登場1位を獲得した。こうした実績づくりにおいて奏功したのが、コロナ禍の3年間でネットフリックスが日本チームの人材を大幅に強化したことだろう。2021年以降、作品全体を統括するプロデューサーをはじめ、制作スケジュールを管理するプロダクションマネージャーや編集工程をサポートするポストプロダクションマネージャー、VFX技術をサポートするスーパーバイザーなど、さまざまな分野のエキスパートが外部からネットフリックスの日本チームに加わったのだ。一連の制作体制の強化に伴い、ネットフリックスは2年前に東京オフィスの拠点を六本木に移転してフロアを拡張している。...
Netflixが強化するアジア発のバラエティ番組は、「世界でのヒット」がゴールではない

Nov 19, 2023 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

アジア太平洋（APAC）地域のNetflix加入者のうち、2022年は4人に3人がリアリティショーやドキュメンタリーといったドラマや映画以外の番組を視聴していた──。この8月にネットフリックスが韓国で開催したイベント「APAC Unscripted Showcase」で発表されたデータである。この「APAC Unscripted Showcase」は、ネットフリックスがゲームショーやリアリティショー、コメディ、ドキュメンタリーといった台本のない（アンスクリプテッドな）コンテンツのアジア発の新作を発表するために初めて開催したものだ。イベントではネットフリックスがアジアにおいてこのジャンルへの投資を強化する理由も説明された。冒頭のデータについてネットフリックスのコンテンツ取得部門APAC担当バイスプレジデント（インドを除く）を務めるキム・ミニョンは、「これはアジアの視聴者の好みを表しています」と語る。...
星野源インタビュー：“対話からの創造”と、Netflix「LIGHTHOUSE」で挑んだ新たな曲づくりのかたち | WIRED.jp

Sep 7, 2023 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

Netflixシリーズ「LIGHTHOUSE〜悩める2⼈、6ヶ⽉の対話〜」に出演したアーティストの星野源が、この番組のために書き下ろした6曲を最新EP『LIGHTHOUSE』として9月8日にリリースした。星野は番組でオードリーの若林正恭と日常生活や悩みについて赤裸々に語り合い、全6回のエピソードでの対話に基づいて新曲を生み出している。「悩み」をテーマに毎月1回のトークを半年にわたって若林と繰り広げ、そのたびに話した内容と呼応した新曲をつくる──。斬新でありながらもハードルの高い創作を提案したのは、実はほかならぬ星野自身だった。新曲ラッシュやライブへの出演などで多忙を極めるなか、なぜ星野は自らを追い込むような曲づくりの道を選んだのか。Netflixを舞台に新たな創作に挑んだことへの思いを、星野に訊いた。...
躍進する韓国ドラマの「次の一手」が、人気脚本家やプロダクションの動きから見えてきた

Jul 20, 2023 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

このようにリスクをとってでも、スタジオドラゴンは業界のリーディングカンパニーとして高みを目指そうとしている。「ニーズの変化が激しい加速化の時代と言えるいま、移り変わる人々の興味を早めに捉えていくことがカギになります。スピード感を大事にしていきたいのです」と、ユは語る。韓国ドラマが成功している理由は、この言葉にも集約されている。時代の変化に素早く対応できる力も、大きな原動力になっているのだ。（Edit by Daisuke Takimoto） ※『WIRED』によるNetflixの関連記事はこちら。 Related Articles 今後4年間で韓国のコンテンツに25億ドル（約3,400億円）を投資すると2023年4月に発表したNetflix。韓国発の世界ヒットを牽引力にアジア発のオリジナル映画の製作に重点を置く施策を打ち出すなど、アジアのクリエイターたちを主役に攻勢に出る。次の10年を見通すためのインサイト（洞察）が詰まった選りすぐりのロングリード（長編記事）を、週替わりのテーマに合わせてお届けする会員サービス「WIRED SZ...
アジア発のオリジナル映画で攻勢、Netflixが変えるコンテンツの勢力図

May 27, 2023 | wired.jp | Tomoko Hasegawa

ネットフリックスの共同最高経営責任者（CEO）のテッド・サランドスが韓国のユン・ソンニョル大統領と会談した4月24日、同社は今後4年間で韓国のコンテンツに25億ドル（約3,400億円）を投資すると発表した。これはネットフリックスが2016年以降に韓国に投資した額の「2倍に相当する」という。当然の流れとも言えるだろう。韓国発のNetflixドラマシリーズ「イカゲーム」は世界配信から1年半以上が経つ現在も、Netflixが公式発表する「Most Popular TV（非英語）」ランキングで1位を死守しているのだ。韓国から生まれた世界ヒットは「イカゲーム」だけではない。同じランキングには、スクールゾンビシリーズ「今、私たちの学校は…」や法廷ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」、いじめをテーマにした「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」といったバリエーション豊かな韓国ドラマシリーズがランクインしている。さらに「脱出おひとり島」「フィジカル100」といったリアリティショーも、公開されるたびに「Global Top10（非英語）」ランキングに食い込むほどだ。...