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Michiaki Matsushima

Kamakura

Editor-in-Chief at Wired Japan

『WIRED』日本版 編集長/内閣府ムーンショットアンバサダー/NEDO技術委員。NHK出版学芸図書編集部編集長を経て2018年より現職。21_21 DESIGN SIGHT企画展「2121年 Futures In-Sight」展示ディレクター。訳書に『ノヴァセン』(ジェームズ・ラヴロック)がある。東京出身、鎌倉在住。

Articles

  • 6 days ago | wired.jp | Michiaki Matsushima

    ※〈大屋根リング編〉から続く。 円環とその中心──それが大阪・関西万博の理念を体現する場所なのだと、テーマ事業プロデューサーを務める宮田裕章は言う。そこで、編集長の松島倫明が実際に宮田と「大屋根リング」「静けさの森」「Better Co-Being」を結ぶコースを一緒に歩きながら、そこから立ち上がる芳醇なるコンテクストと「未来への問い」を読み解いていくことに。今回は「大屋根リング」を降りて会場の中心にひっそりと佇む「静けさの森」へ。 『WIRED』ポッドキャスト版ではこの行程を音声で楽しめるので、ぜひ実際に同じルートを歩きながら副音声としても活用してほしい。万博の真髄が、予約なしで堪能できるはずだ。 〈静けさの森〉編 宮田裕章(以下、宮田):それでは「静けさの森」に向かいましょう。「大屋根リング」を設計し、万博の会場デザインプロデューサーを務めた藤本壮介さんの建築って、コンセプトがすべて「森」なんです。人と世界をつなぐ象徴として「自然」があり、その自然の象徴として森を選んでいる。例えば日本は、自然を放っておくと森になりますよね。 松島倫明(以下、松島):...

  • 6 days ago | wired.jp | Michiaki Matsushima

    かつての70年万博を岡本太郎の太陽の塔が象徴したように、今回の大阪・関西万博を象徴するものと言えば会場デザインプロデューサーである藤本壮介設計の「大屋根リング」になるだろう。その階上に一歩足を踏み入れれば、眼前に広がる光景に誰もが目を見張り、その圧倒的にフィジカルな体験にしばし没入するはずだ。 だが、かつて太陽の塔が会場のほぼ中央に屹立していたように、今回の万博を象徴する空間が、実は大屋根リングの中心にある。「静けさの森」という名のそのエリアは、10万人を超える来場者でいっぱいの空間とは隔絶されたメタバースのように、静謐さを湛えて184日間の喧騒を見つめている。藤本とともにテーマ事業プロデューサーとしてこの森を手がけた宮田裕章は、「大屋根リング」と「静けさの森」を地続きとして捉え、それこそが「万博の理念を体現する」仕掛けなのだと言う。そしてその連なりの先に、自身のシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」があるのだと。 180以上のパビリオンが未来に向けて競演する今回の万博において、「大屋根リング」「静けさの森」「Better...

  • 6 days ago | wired.jp | Michiaki Matsushima

    ※〈大屋根リング〉編はこちら。 ※〈静けさの森〉編はこちら。 大阪・関西万博を象徴する「大屋根リング」や、その円環の中心に佇む「静けさの森」。そして、テーマ事業プロデューサー宮田裕章が手がけたシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」は、すべてが「一体の流れ」として構想されたのだと宮田は言う。今回、編集長の松島倫明が実際にその三位一体のコースを宮田と一緒に歩きながら、万博の理念を“体感”し、「未来への問い」と共鳴していくツアーを敢行。最終回はいよいよシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」へ。 『WIRED』ポッドキャスト版ではこの行程を音声で楽しめるので、ぜひ実際に同じルートを歩きながら副音声としても活用してほしい。 〈パビリオン〉編 宮田裕章(以下、宮田): このあたりは人も増えて、だいぶ賑やかになってきましたね。 松島倫明(以下、松島): 歩くのも、ちょっと困難な感じになってきました。 宮田:...

  • 1 month ago | wired.jp | Michiaki Matsushima

    ※本記事は、好評配信中の『WIRED』日本版 ポッドキャストのエピソードを一部抜粋・編集したもの。 アンスコム江莉奈(編集部) 今週は、大阪・関西万博で落合陽一さんがプロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン「null2」をテーマにポッドキャストをお送りします。万博から戻ってきた松島さんの第一声が「このテーマでポッドキャストをやりたい」でしたよね。 松島倫明(編集部) このポッドキャストを聞いてくれている方たちもGWなどに万博に行かれた方も多いと思います。ぼくもすべてを回ったわけでは当然ないけれど、万博のなかでもやはりこの落合さんの「null2」は、最も世界観が難解なパビリオンなんじゃないかと思うんです。要するに、それだけ先の未来を提示しているパビリオンだなとぼくは思ったんですよね。...

  • 2 months ago | wired.jp | Michiaki Matsushima

    ネコの思考実験で有名な物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーはかつて、「生命そのものが量子力学の副産物」だと大胆に予測した。自然界は量子理論を利用して生命を創造し、化学の驚異を生み出している。「母なる自然は人類のずっと先を行っている。量子コンピューターを使えば、それに追いつけるかもしれない」と期待を寄せるのが、物理学者のミチオ・カクだ。 新著『量子超越』でカクは、人類が量子コンピューターを使うことで生命の成り立ちや分子の本質をついに理解し、母なる自然のコードを解読して、量子的な存在である自然を完璧にシミュレーションできる未来を描いている。来たるべきクオンタム・エイジにおいて、わたしたちの“量子的暮らし”とはいかなるものなのか。雑誌『WIRED』日本版の特集「Quantumpedia その先の量子コンピューター」に収載したカクのインタビューの全容を公開する。...

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松島 倫明|『WIRED』日本版編集長
松島 倫明|『WIRED』日本版編集長 @matchan_jp
7 Jun 25

RT @hymkw: 🧠鼎談公開🧠 2025年はAGI実現の前夜か? AI開発競争は“レーシングゲーム”? ポスト・シンギュラリティ、人類はAIに飼育されるのか? 石井敦さん、工藤郁子さんと、AIの未来について鼎談しました(2024/11/27)。ぜひご一読ください。 ▼鼎談(…

松島 倫明|『WIRED』日本版編集長
松島 倫明|『WIRED』日本版編集長 @matchan_jp
6 Jun 25

RT @sam05050101: 大変刺激的で、かつ分かりやすくめちゃくちゃ面白かったです! 二項対立ではなく、多元的な未来を実務に取り込んでいけるよう日々チャレンジです。

松島 倫明|『WIRED』日本版編集長
松島 倫明|『WIRED』日本版編集長 @matchan_jp
5 Jun 25

RT @dtkmt: 大阪・関西万博の「大屋根リング」を設計監修した建築家の藤本壮介さんにインタビューしました。なぜ万博にリングだったのか。いかなる思いが“円環”に込められ、いかに未来へのレガシーとして残そうと考えているのか──。そうした貴重な話をお聞きすることができました。…