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Sakura Karugane

Japan

Features Editor at Vogue Japan

Articles

  • 1 week ago | vogue.co.jp | Yuka Kumano |Sakura Karugane

    【セイロン ティー トレイルズ】最高峰のティー・リゾートで紅茶文化を五感で味わう 首都コロンボの空港から東へ車で約4時間30分。セイロンティーの名産地のひとつ、ボガワンタラワの高原にある、その名も「セイロン ティー トレイルズ」は、スリランカ発のティーブランド「ディルマ」のグループ企業が手がける優雅なリゾートホテルだ。まるで絵画のような丘陵地帯の風景の中に、アンティークの家具や絵画、暖炉や四柱式ベッドなど英国植民地時代の趣を残す5つのバンガローが点在する。 最も古い1888年築の「天津」は、美しいキャッスルレー湖を見下ろす標高約1,400mの高台に位置する。英国式庭園に囲まれたクラシックな趣のプライベートプールが自慢だ。1923年築の「サマービル」は、湖畔にある5ベッドルームの贅沢なコテージで、ボートや水上飛行機のドックにも直接アクセス可能だ。すべてのバンガローに専属バトラーと専属シェフが配置され、かつての農園主の邸宅で優雅な生活を体験することができる。...

  • 1 week ago | vogue.co.jp | Chloe Schama |Tomoko Nagasawa |Sakura Karugane

    二ューヨークから車で90分の場所に来ても、まだ街中にいると錯覚させられることがある。こうした場所では、ニューヨーク市内と同じレストランが並び、目にする人々も同じで、交わされている会話も、着ている服も何も変わらない。だが一方で、同じくマンハッタンから車で90分の距離でも、まるで違う国のような場所もある。1月のある日、私がペンシルベニア州にあるジジ・ハディッドの自宅を訪ねたときに、近くで目についたスポットは小さなガソリンスタンドだけだった。 家に着くと、玄関のほうから、「ようこそ!」とジジが明るい声で出迎えてくれた。リサイクル素材で作られたモダンな建物で、風景を額縁のように切り取る、大きな窓が印象的だ。室内はクリーンなしつらえだが、この家が子育て中の家庭であることを感じさせるものも見受けられる。未開封の段ボール箱、キッチンカウンターに置かれたマグカップ、ディズニーランドを訪れた時の写真などだ。 長身で細身のジジは、今日はノーメイクで、黒のナイキのスウェットパンツに、自身がプロデュースするカシミアニットウェアのブランド「ゲスト イン...

  • 1 week ago | vogue.co.jp | Rieko Shibazaki |Sakura Karugane

    複雑な感情の変化を表現することのできる変幻自在な俳優、仲野太賀。エンターテインメントに一歩踏み込んだリアリティをもたらす彼は、32歳という年齢ながら、役者としてのキャリアは約20年と長い。その長いキャリアにおいても常に、最先端の自分であり続けるためのアップデートを怠らない。そんな彼の最新の姿を映し出すのが、短編映画『ラストシーン』だ。 是枝監督が初めて挑んだタイムトラベルストーリー 「未来に何が残り、何が消えるのか」をテーマに、是枝裕和監督が全編iPhone16 Proで撮影した『ラストシーン』で仲野が演じたのは、脚本家の倉田。ある日、50年後の未来から来たという少女・由比(福地桃子)が現れ、倉田が手がけているドラマのラストシーンを書き直してほしいと懇願する。実は倉田は自身の意に反しながらも、プロデューサーの意見に応じてラストシーンを書き直していた。少女はドラマの主演女優の孫であり、倉田が書き直したラストシーンのせいで未来の世界からドラマが消えたと告げる。事実を知った倉田は、自身の今後の人生を左右する、とある決断をする。仲野は本作の出演の経緯をこう語る。...

  • 2 weeks ago | vogue.co.jp | Yuka Kumano |Sakura Karugane

    【アンドビヨンド・プナカ・リバー・ロッジ】ラグジュアリーサファリ最大手がブータン初進出 ブータン王国は、ヒマラヤ山脈の東側に位置し、北は中国、南はインドと国境を接する、面積は九州とほぼ同じ38,400 ㎢ほどの小さな国だ。そのブータンに、近年アマンリゾーツやシックスセンシズといったなじみのブランドに続き、ラグジュアリーリゾートが次々と進出している。アフリカで26のラグジュアリーサファリを展開する南アフリカの「アンドビヨンド」も、2023年9月にアジア初進出。風光明媚なプナカ渓谷の川沿いに、天井と壁が布張りの6つのテントスイート、抜群の眺望を誇る2つのヴィラを点在させた。 テントスイートは、天井や壁が布張りのサファリスタイルと、ブータンの伝統的な木造建築を融合。プライベートデッキと屋内外のシャワー、そしてバスルームには天井がガラス張りの“星空バス”を備える。都会では決して見ることのできない、視界を埋め尽くす圧巻の星空だ。2つのヴィラのうち「リバーハウス」は、展望デッキからモチュ川とヒマラヤ山脈を一望し、「ファミリースイート」は、緑豊かな棚田と深い森に包まれている。...

  • 2 weeks ago | vogue.co.jp | Rieko Shibazaki |Sakura Karugane

    日本で誕生し、今年で27回目を迎えた「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(略称:SSFF & ASIA)2025」が開幕した。世界108の国と地域から寄せられた4592点の中から、来年のアカデミー賞への可能性を秘めたライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門のコンペティションに加え、「Cinematic Tokyo」や「Women in Cinema Project」、「SHIBUYA DIVERSITY」、「韓国ショートフィルム特集」など、多様なキュレーションで世界のショートフィルム約250作品を上映する。 家族の絆やジェネレーションギャップといった普遍的なテーマを扱った作品が多い中、「映画は時代や社会を映す鏡」と言われるだけあり、今年のインターナショナルプログラムでは、イスラエル、パレスチナの紛争を描いた作品が半数を占めたり、Z世代のトランスジェンダーの視点で描く物語が目立った。また、撮影やストーリーテリングのツールとしてAIを使用する作品は例年よりも増えたが、全編AIで製作した作品は減少したのも印象的だ。...